バルカン半島東部に位置し、ハンガリー、モルドバ、ウクライナ等と接するルーマニア。豊かな自然、日本人にも馴染みがあるドラキュラの伝説、昔ながらの生活を守り続けている地方、ラテン民族の血を引く明るい人々の暮らしなどの魅力を持っています。海外での映像制作の予算の問題も解決しやすい、ヨーロッパでの撮影にぜひ検討すべき国の1つです。
この記事では、ルーマニア撮影ならではの特長、ルーマニアの撮影で注意すべき点とその解決策をご紹介します。ルーマニアを熟知した、日本語対応可能な現地の撮影コーディネーターや撮影プロダクションをお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。
壮大な自然と伝説ゆかりの地:撮影地として見るルーマニア
東京から首都ブカレストまで直行できるルーマニアは、海外撮影の隠れた名所です。ルーマニアでの撮影の魅力を、「自然」「伝説」「伝統」の3つの観点からご紹介します。
1つめの魅力である「自然」について、ルーマニアではトランシルバニアのなだらかな丘陵地帯から黒海の砂浜まで様々な地形を持ち、ファンタジーから現代的な設定の作品まで、幅広い撮影が可能です。国土の中央を貫くカルパティア山脈、雪を頂く山々、深い森、澄んだ湖など、ドラマチックな大自然を捉えることができます。また、ルーマニアはヒグマの生息数がEUで最も多く、森林にはオオカミやオオヤマネコなどが生息しています。
2つめの魅力である「伝説」は、多くの日本人にもピンとくるであろう、ドラキュラの伝説です。ルーマニアのトランシルバニアの山中にあるブラン城は、ドラキュラの居城のモデルとして知られています。ルーマニアの中で、特に人気の高い場所です。
3つめの魅力である「伝統」について、ルーマニアは、ヨーロッパで数少ない、伝統的な生活が守られている国です。機械を使わず手で干し草を刈り中庭で家畜を飼う人々、伝統衣装を身にまとって生活する人々、森の近くで羊の群れを世話する羊飼いなど、ルーマニア各地でタイムトラベルしたような光景を捉えることができます。
希少な野生生物が暮らすカルパティア山脈やドナウ・デルタ、気品漂う都市クルジュ=ナポカや世界遺産にも登録された城塞都市シギショアラ、中世の雰囲気が漂うシビウなど、山岳地帯から都市部まで、他の国では撮影できない特色がルーマニアに詰まっています。このようなルーマニアならではの有名観光地のほかに、現地コーディネーターが知る人ぞ知るロケーションをリサーチ・ご提案することも可能です。
ルーマニアでの撮影ならではのメリット
ルーマニアには、日本のフィルムメーカーやジャーナリスト達にとって嬉しいメリットが複数あります。ルーマニアの撮影だからこそ得られる、3つのメリットをご紹介します。
ルーマニアでの撮影のメリット1つめは、「政府の姿勢」です。ルーマニア政府は海外からの映画制作を歓迎しています。海外のフィルムメーカー等に対し現地のリソースなどを快く提供してくれる、撮影を行いやすい国です。
2つめのメリットは、「映画産業」です。ルーマニアの映画産業は長く豊かな歴史を持ち、撮影監督から特殊効果チームまで、現地の才能豊かな人材が揃っています。また、英語でのコミュニケーションが可能な熟練の撮影スタッフも居り、現地クルーとの円滑な連携が期待できます。
ルーマニアの撮影で得られるメリット3つめは、「撮影費用」です。フランスやイタリアなどヨーロッパの特に人気の高い撮影地と比べ、ルーマニアでの撮影は手頃です。機材レンタル料、宿泊費、現地クルーなどの費用を含めても、ヨーロッパ内で特に手頃に撮影できる国としておすすめです。
ルーマニアは、政府の歓迎的な姿勢、経験豊富な映画産業、手頃な撮影費用を活用しながら、バラエティに富んだ地形やドラキュラ城など素晴らしいロケーションで、高品質な制作をリーズナブルに実現することが可能です。低予算で撮影の品質を最大に高めるには、ルーマニアとの強いネットワークを持ち制作を多角的なサービスでサポートできる撮影コーディネーターが、非常に役立ちます。
日本人が押さえておくべきルーマニア撮影の課題
独自の豊かな景観や海外フィルムメーカー達にとって嬉しい条件を持つルーマニアですが、一方で、超えなければいけない課題もいくつかあります。
ルーマニア撮影での課題1つめは、「インフラと言語」です。ルーマニアは道路や鉄道などのインフラが整っていない場所もあり、撮影場所によってはアクセスに困難が伴います。そして地域によっては、言語の壁も生じます。都市部では英語が通じやすいですが、ルーマニア語や少数民族独自の言語が主要な地域もあります。
ルーマニアでの撮影の2つめの課題は、「撮影時期」です。ルーマニアの気候は、夏は暑く冬は寒さが厳しいです。真冬には気温が氷点下に達し、降雪もあります。特に雨量の多い4月と11月、そして雪の降る時期や場所に、注意が必要です。
ルーマニア撮影の3つめの課題は、「撮影許可」です。政府自体は海外からの制作に寛容的ですが、撮影許可を規制する中央官庁が無く、撮影許可や規制に臨機応変に対応する必要があります。ブラン城をはじめ、撮影場所によっては許可取得が非常に難しく高価になる場合があります。また、野生動物の撮影には専門のガイドが必須です。
ルーマニアの撮影に関するこれらの困難を解決したい際に役立つのが、ルーマニア現地と日本の両方を熟知したコーディネーターです。
海外プロダクションがルーマニア撮影の困難を解決
ロケ地へのアクセス確保や円滑なコミュニケーション、気候への適切な準備、そして撮影許可取得など、ルーマニアの撮影の困難を解決しスムーズな制作を実現するには、ルーマニアと日本に精通した撮影プロダクションの協力が有用です。
弊社ニッポン・プロダクションは、日本語対応可能かつ日本文化に精通し、尚且つ世界各国も熟知しているチームで成り立っています。さらに弊社は、姉妹会社Storytailorsの持つ広範なネットワークを活用し、ルーマニア各地のクルーと日本語対応可能なコーディネーターとの連携で、日本のクライアントの様々なニーズに応えることができます。ワンストップサービスで撮影の支援を行うため、撮影を非常に効率的なものにすることができます。
また、ニッポン・プロダクションは日本のクライアントに対し、機材レンタル等を現地価格で手配できるという強みも持っています。ヨーロッパの中でも低予算で撮影できるルーマニアですが、ニッポン・プロダクションの連携があれば、さらに無駄のない予算で円滑に撮影することができます。
まとめ
リーズナブルにユニークな風景の数々を捉えることができる、ヨーロッパ撮影の隠れた名所、ルーマニア。ルーマニアでの撮影のコストパフォーマンスを最大に引き出したい方は、ぜひお気軽にニッポン・プロダクションへお問い合わせください。ルーマニアの撮影に関するリサーチから、現地コーディネーターとの連携、ご帰国後のフォローまで。海外ロケ・制作サポートの専門会社として、安心のワンストップサービスで日本の皆様の制作を支えます。