弁護士から映画監督へ: 夢を追いかけ、変化を受け入れる

2023.06.23

弁護士から映画監督へ: 夢を追いかけ、変化を受け入れる

海外での映像制作。そんな、ずっと憧れていたけど、勇気がなくて追い求められなかった夢はありませんか?

この記事では、元弁護士でありながら写真と映像製作への情熱を追い続けたクレメンティーナのインタビューをお届けします。クレメンティーナのカメラと映像に対する愛や、会社勤めを辞めて映像業界でのキャリアを開拓することになるまでの物語を掘り下げます。彼女がロンドンからメキシコ・シティに身を移し、演出とプロダクションを学び、プロダクション・マネージャーになるまでの道のりを紹介します。

クレメンティーナは彼女の物語を通して、情熱を追い求めるのに遅すぎるということは決してなく、時には新しい冒険が素晴らしいチャンスを連れてきてくれるということを教えてくれています。

どのようにしてこの業界に入り、プロダクション・マネージャーになったのですか?

正式にこの業界に入ることになった初めのきっかけは、20代後半の時にロンドンで映画製作の修士課程に進んだことです。私はスーツケースを2つ持って、期待を胸にせタメシス川を渡りました。映像製作の道に進む前の私は、大企業で弁護士として勤務していました。私は子供の頃からずっと写真が好きで、いつも90年代のカラフルなカメラを持ち歩いていました。

10代の頃には数え切れないほどの映像や写真のコースを受講し、主にフィルムを扱っていました。演出と制作が専門で、数本の短編映画を監督・制作する機会もありました。

メキシコシティに移ってからは、プロダクションマネージャーになりました。私は当時すでにメキシコシティの代理店で制作部長を務めており、メキシコの他にもラテンアメリカのさまざまな国で海外の映像制作をする機会がありました。そしてその数年後、国際プロダクションマネージャーになるという素晴らしい機会に恵まれました。

アメリカ全土で制作に携わり、異なる制作方法を学ぶという仕事は、ロケーションのリサーチにも繋がりましたし、まさに私にぴったりでした。ペルーではどうやって撮影を行うのか、チリの一番遠い山までクルーが行けるのか、そんなことを学ぶのが楽しいからです。

制作中の最大の挑戦は何でしたか?

仕事をする上での最大の難関はコミュニケーションと、異文化の中で働くことだと思います。例えば、スイスのクライアントはメキシコ人の仕事ぶりを理解する手助けが必要かもしれないし、主要なネットワークには、現地では手に入らない機材に関する特別な基準がある場合もあります。クライアントに対して常に透明性を保ち、必要な情報を提供し、解決策を提案することが必要です。

プロジェクトが計画通りに進まないときは、どのように対応していますか?

メキシコのバハ・カリフォルニア州で、非常に小規模なプロダクションのサポートを行ったことがあります。私たちは、移動するクルーのために許可証を調達していただけでした。しかし、クライアントが現地のパートナーがすでに必要な許可証を持っていることを言及しなかったので、途中で方針を変更して持っていない許可証だけを私予算を調整することにしました。最終的に、クライアントが満足するものを得ることができ、制作はうまくいきました。

今までにクライアントから受けた最も変わった依頼は何ですか?またそれにどのように対応しましたか?

スイスに本社がある著名なブランドとメキシコのトゥルムで制作を行ったことがありました。食品とインフルエンサーを中心にしたプロダクションだったのですが、クライアントから非常に珍しいリクエストが2つありました。認証を受けた食用のコオロギと、タイ公認の現地通訳を用意することです。

私たちはクライアントに、メキシコでは残念ながらコオロギや虫が衛生的に認証されていないことを説明し、最適な購入先を提案し、また調理前にシェフに直接消毒してもらう必要がありました。

タイ語の通訳については、現地の現場プロデューサーが試行錯誤し、地元のタイ料理レストランに協力を依頼することで対応しました。

長期間の過酷な撮影で、どのようにチームがモチベーションと集中力を維持していますか?

プリプロダクションの段階で、仕事に十分な人手があるかどうかをチェックすることが非常に大切です。スケジュールを確認し、長時間の労働が発生するかどうかを確認します。クルーに対して私たちが食事や宿泊、その他あらゆる側面において彼らをサポートするということを理解してもらうことも重要です。

新しく映像制作業界に入った人に、プロダクション・マネージャーとしてキャリアを成功させるためのアドバイスを送るとしたら?

「変化を恐れないでください。何もかも知っていなくても大丈夫です。それが学びの経験につながります。」

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