アフリカ大陸には、『007』シリーズをはじめとした世界で愛されている映画のロケ地、観光地としても注目され続けている世界遺産、各国の文化が織り成す景観など、海外でのロケ・映像制作など多様な撮影にうってつけのロケーションが多々あります。アフリカでの撮影では、渡航ビザの取得や各国当局の監視体制への配慮などの複雑さを伴うとともに、身の安全自体にも気が抜けません。アフリカでの安全かつ円滑な撮影には、アフリカ各国と日本を熟知しているコーディネーターの力が必要不可欠です。
このページでは、日本特化の親身なサポートを提供するニッポン・プロダクションの、アフリカで主にロケの支援を行っている国々をご紹介します。
ニッポン・プロダクションが展開するアフリカの撮影コーディネート
ニッポン・プロダクションはヨーロッパを中心に、アフリカ大陸においても積極的な撮影サポートを展開しています。アフリカにおいて弊社撮影コーディネーターは、主に次の4ヵ国で活躍しています。
各国の有名ロケ地や撮影に関する情報をご紹介します。これらの国々での撮影をご検討中の方も、海外ロケ地の絞り込みにお困りの方も、ぜひご覧ください。
モロッコ
アフリカ大陸最北端に位置するモロッコは、世界的に長く愛されている『007』シリーズや『ミッション・インポッシブル』シリーズをはじめ、数多くの超大作のロケ地に選ばれてきました。美しい砂漠の景色、活気ある街並み、ベルベル文化やアラブ文化、ヨーロッパ文化など、様々な文化の要素が国中の建築や文化に表れています。またモロッコは、国全体で映画撮影の支援が盛んである点も、特徴的です。多様な文化とそれらに基づいて建てられた建造物の豊かなモロッコですが、モスクでの撮影はイスラム教徒のみが許可されるという点に、注意が必要です。
映画制作に対して全般的に前向きなモロッコですが、一方で報道の自由度に関しては、世界的に見て低いのが実状です。そのため、政府関係者やタレントなどの要人や著名人への取材許可を得る場合には、多くの時間を要します。また、地方における一般女性の撮影に関しても、その夫や父親など家父の承諾を得ることが必須であり、撮影許可を得るまでには長い期間を見積もっておくことが無難です。モロッコでの一般的な撮影許可には、文化省発行の一般撮影許可証が必要です。こちらの許可証の発行は無料ですが、別途、ロケーションによっては、フォローアップ・サービスの料金が発生します。また、現地の機材レンタルにおいては保険が掛けられていないため、モロッコ現地でアシスタントや技術クルーに機材管理を依頼する必要性もあります。モロッコをはじめアフリカ大陸は、この様に、多様な文化の融合が特色である一方、現地当局との齟齬の無い安全な撮影には、現地の言語、文化、法律を熟知した実績豊富な現地コーディネーターが不可欠です。ニッポン・プロダクションは、アフリカ大陸内やヨーロッパ近隣国との独自のネットワークで、クライアント様のスムーズな撮影の実現を支援いたします。ロケーションの入念な事前リサーチや撮影許可取得の代行、取材交渉、モロッコやアフリカ大陸各国からの高品質なアシスタントやクルーの確保、熟練の撮影コーディネーターによる現地でのサポートなど、モロッコでの撮影に必要なサービスをワンストップでご提供します。
モロッコの撮影コーディネートガイドはこちら。
アルジェリア
北アフリカの地中海沿いに位置するアルジェリアは、国土の8割を占めるサハラ砂漠のほか、数々のローマ遺跡、フレスコ画を残す洞窟、オスマン帝国やフランスによる統治時代の面影を残す景観など、ヨーロッパ文化やアラブ文化を各地で望むことができます。アルジェリアの広大な砂漠や歴史に紡がれた街並み、地形が生み出した幻想的な光景たちは、1900年代初頭から世界中の映画やドラマの制作に重宝されています。『類人猿ターザン』やフランス映画『望郷』などは、その一例です。地中海沿いの都市オランは、小説『ペスト』の作者アルベール・カミュや、世界的ファッションデザイナーであるイヴ・サン・ローランの出身地です。
アルジェリアでの報道は、世界180か国の報道自由度において136位にランク付けされていることから窺えるように、当局からの監視や報道への規制が厳しいです。また、報道の自由度と同時に注意が必要なのが、渡航時の安全性の確保です。アルジェリアをはじめアフリカ大陸各国では、特に国境や市街地において、テロリストや武装勢力の掃討作戦や武器麻薬の密売などに細心の注意が不可欠です。また、アルジェリア現地では、イスラム文化が特に色濃いため、現地民とのトラブルを避けるため、服装などのマナーにも配慮が必要です。アルジェリアでの撮影には、まず渡航目的に応じたビザの取得が求められます。また、撮影に関しては、アルジェリア文化省をはじめ政府機関への申請を要します。世界に愛される魅力的なロケーションが多数ある一方で、安全な撮影にハードルを伴うアルジェリアでのロケには、現地を熟知した現地コーディネーターが欠かせません。ニッポン・プロダクションは、日本とアルジェリアの両方を熟知しているコーディネーターが、日本の皆様が現地で安心して撮影を進められるよう、24時間体制で支援いたします。また、アルジェリアでの撮影において現地プロダクションとの伝手が必要な際にも、世界各国の現地コーディネーターだけでなくプロダクションとのネットワークの豊富な弊社へ、ぜひお任せください。
アルジェリアの撮影コーディネートガイドはこちら。
ナイジェリア
西アフリカに位置するナイジェリアは近年、「ハリウッド」と「ナイジェリア」を掛け合わせた造語「ノリウッド」ができるほど、映画産業が急速に成長している国です。国内での年間映画制作本数は、2,000本以上といわれています。この様に映画産業の急成長を見せているナイジェリアでは、大都市ラゴスの高層ビル、伝統や自然の保護に注力している集落や国立公園など、モダンシティから壮大な自然まで、多様な表情を持っています。また、ナイジェリアにはイスラム教やキリスト教のほか、アフリカで根付いている多くの宗教があり、それぞれの宗教の祝祭日の光景も、ナイジェリアのロケにおいて見逃せない点です。
ナイジェリアは現在、西アフリカの中でも特に報道や制作における危険性が高く、その危険性は世界報道自由度のランキングにおいて、180か国中123位であることから窺うことができます。ナイジェリアの撮影には、まず渡航ビザと黄熱予防接種証明書の準備が不可欠です。また、撮影の規模や形式ごとに、現地プロデューサーがナイジェリア文化省へ申請する必要などがあります。複雑な渡航許可と撮影許可に併せて注意が必要なのが、ナイジェリア国内の渡航の安全性です。現在ナイジェリア国内では、退避勧告対象外となっているエリアが少ないです。アフリカ大陸で、こと、撮影に至るまでのプロセスが困難なナイジェリアでこそ、世界100か国以上のネットワークを強みとするニッポン・プロダクションの撮影コーディネーターの出番です。ニッポン・プロダクションは、ナイジェリアの言語・文化・法律・最新情報を熟知している現地コーディネーターの手配は勿論、撮影許可取得のサポートから現地での安全性の確保まで、クライアント様がロケで必要とする支援を、ワンストップサービスでご提供します。安心のワンストップサービスにより、ナイジェリアでの撮影を安全でスムーズなものにすることが可能です。
ナイジェリアの撮影コーディネートガイドはこちら。
エジプト
多くのピラミッドやスフィンクスなどで観光地としても注目の絶えないエジプトは、『007』シリーズや『トランスフォーマー』など世界の様々なジャンルのロケ地となってきました。ナイル川流域に広がるエジプト文明の軌跡や砂漠の光景は、幻想的な作品の世界観を引き立ててくれます。エジプトはピラミッドなどの遺跡のみならず、クレオパトラが愛したとされる海沿いの都市、アレクサンドリアもロケ地選びには必見です。地形と歴史を感じることができる、ローマ文化とイスラム文化の面影が、それぞれ色濃く残されています。
エジプトでの報道の自由度は世界180か国中166位であり、これはアフリカ大陸において2番目に低いランクです。エジプトでは法律によって報道機関が規制されており、また、映画等の撮影においても、政府から派遣された管理者が同行します。エジプトでの撮影許可は、遺跡には個別の許可取得が必要であることや、映画やドラマなどの長編撮影には追加で撮影許可証の料金が掛かるなど、ロケーション、撮影規模、撮影形式により、必要な許可が大きく異なります。また、撮影許可申請には、エジプト現地のプロダクションの名前が含まれている必要があります。そのため、エジプト政府から信頼を得ている現地プロデューサーの伝手が、エジプトでの撮影の鍵ともいえるでしょう。現地プロデューサーの紹介から撮影許可、そして現地でのアシスタントまで、エジプトでのロケにおけるあらゆるサポートを、ニッポン・プロダクションなら一括でお任せいただけます。現地の最新の治安情報やロケーションの事前リサーチ、アフリカ大陸他国からの越境を含めた撮影も、各国に精通している弊社スタッフおよび撮影コーディネーターへ、お気軽にご相談ください。
エジプトの撮影コーディネートガイドはこちら。
まとめ
極めて渡航の危険度の高いアフリカでの撮影には、現地と日本を熟知しているコーディネーターによる円滑なサポートが有用です。ニッポン・プロダクションではアフリカを熟知している日本語堪能なコーディネーターの手配は勿論、各国の撮影許可取得のサポート、現地クルーなどの手配にも対応しています。アフリカのロケ地の細やかな事前調査からご帰国まで、弊社は迅速で柔軟なワンストップサービスをご用意しております。アフリカでのロケに関しては勿論、弊社サービス全般に関しても、お気軽にご相談ください。
