1.アイスランドでの撮影許可取得の難易度
アイスランドと言えば息を飲むほどの絶景やユニークな地形を思い浮かべる方が多くいらっしゃるかもしれません。そのおかげか、年々海外の映像制作者からの人気は高まっており、同じ北ヨーロッパに位置するデンマークやスウェーデンにも引けを取らない程です。
しかしながら、現地の規制に馴染みのない方にとっては撮影許可を取得するまでのブロセスが複雑に感じられるかもしれません。現地でのロケーションやフロジェクトの規模によっても許可取得の難易度が異なるため、撮影コーディネーターの力を借りることをおすすめします。
2. 撮影許可取得までのフロー
アイスランドで撮影許可を得るまでには幾つか段階を踏む必要があります。
1. 関係当局との連絡:映画製作者は各ロケーション当局(地方自治体、アイスランド環境庁、個人等)へ連絡をしなければなりません。
2. 申請書の提出・審査:プロジェクトの概要、撮影機関、クルーの規模、機材内容、具体的なロケーションなどの詳細を申請し、承諾を得ます。当局は内容やプロジェクトが及ぼす環境への影響を考慮した上で判断を下します。
3. 撮影費用:撮影内容やロケーションによっては追加費用が発生します。本記事作成時点(2024年)では、環境への妨害が最小限に抑えられるドキュメンタリー撮影の場合、政府機関が管理するロケーションことに、1日あたりおよそ0から1,500ユーロの撮影費用がかかります。数百ユーロで済む場合がほとんどですが、一部の人気が高い撮影スポットでは1日当たりの撮影費が1,500ユー日を超えるといったケースもあります。
4. 規制の遵守:映画製作者は現地の全ての規制やガイドラインに従う義務があり、自らの行動が環境や地元のコミュニティに被害を及ぼさないよう細心の注意を払わなければなりません。
3. 関係当局
アイスランドでの映画の撮影許可は、全て同じ機関から下される訳ではありません。撮影の規模やロケーションに応じて関わる当局も異なります。
1. 地方自治体:都市部や公共の場での撮影の場合、それぞれの地方自治体が許可を出します。道路閉鎖など、公共の秩序と安全の維持を請け負う機関です。
2. アイスランド環境庁:国立公園や保護区域での撮影許可はこちらの機関へ申請します。撮影中に環境やその地域に生息する野生動物等への被害は無いかなどの確認が行われます。
3. 私有地所有者:私有地での撮影には直接所有者に交渉して許可を取る必要があります。
4. その他:歴史的建造物や制限区域など、特定の機関が管理を担当する場所での撮影は、その場所の管理者に許可申請を出す必要があります。
撮影期間
アイスランドでの撮影許可申請提出から承認までの所要時間は、プロジェクトの規模や複雑さによって大きく異なります。
1. 都市部や公共の場所:規定が細かく定められているため、大がかりなロケでない限り承認までには数日から数週間ほどかかります。
2. 国立公園や保護区域:国立公園などにおいては優れた自然風景を保護するために各種の規定が定められており、撮影許可が下りるまでに1週間から数ヶ月かかります。
3. 私有地:土地の所有者との交渉や相手の都合によっては数日から数週間かかります。
4. その他:遺跡などの制限区域がある場所での撮影を行う場合、より複雑な手続きや複数の機関との協議が必要となるため、通常よりも待ち時間が長くなる場合が多く見受けられます。
上記のタイムラインを踏まえた上で撮影スケジュールを組み、不測の事態を回避しましょう!
ニッポン・プロダクションがお手伝いします!
ここまで読み進めていただき、アイスランドでの撮影許可取得までの道のりがそう簡単なものではないと理解していただけましたでしょうか。海外撮影中の言語や文化の違い、そして馴染みのない現地の規制などは日本の映像製作者にとっては高く立ちはだかる壁となり、ロケーションのリサーチはしてみたものの、撮影までの一歩が踏み出せいない方も中にはいるかもしれません。
こうした課題に対応させていただくのが、ニッポン・プロダクションです。当社は海外ロケ・制作サポートを専門とする会社で、日本語対応可能且つ経験豊富な制作コーディネーターが多く在籍しており、お客様に寄り添ったサービスを提供しております。