Case Study 4 旅番組

クライアント:テレビ東京様

ロケーション:アイスランド

海外ロケ・撮影の背景

この依頼は2021年の秋、テレビ東京で旅番組を制作している日本のエンドクライアントからいただいたもので、アイスランドで撮影を行う予定でした。アイスランドは、息を呑むような絶景に活火山と氷河が並び立つ、地球上でもっとも神秘的な国のひとつです。またアイスランドは撮影地としても世界トップクラスの人気を誇ります(作品例:『ゲーム・オブ・スローンズ』など)が、この国で冬期撮影を行うのは決して簡単なことではありません。まず、冬は日照時間が短い上に天候も非常に気まぐれです。それでもオーロラや氷の洞窟など冬期にしか見られない自然現象もあるため、アイスランドならではの自然景観に興味がある映画監督にとっては魅力的な撮影地です。今回の撮影では好天に恵まれることを祈りつつ、バブルホテルのオーロラとヴァトナヨークル氷河のクリスタルブルー氷河洞に赴くこととなりました。

 

行ったこと

エンドクライアント側のスタッフが現地での撮影に立ち会うことができなかったこともあり、撮影ロケーションの選択におけるアドバイスなどかなり初期の段階から撮影企画に関わりました。主な内容は下記の通りです。

  • プリプロダクションの段階でのサポート、脚本に関する情報の提供やチェック等
  • 冬期撮影に最適なアイスランドのロケ地に関してのアドバイスや現地の管理
  • 現地撮影クルー(現場プロデューサー、撮影監督、現地レポーター、アシスタントディレクター、ドローン)の手配
  • 撮影に必要な許可証の取得
  • 物流手段に関する対応
  • ポストプロダクションのサポートと動画編集サービスの提供


場所

エンドクライアントが選んだ場所は①レイキャビク(人々がマイナス10℃の海で泳ぎ、その後温泉でくつろぐ様子を撮影。アイスランドには日本よりもさらに多い数の温泉があります。そして街の全体像も撮影)②バブルホテル(オーロラ撮影に挑戦。このようなロケを行うには、確実にオーロラを撮影できるのに少なくとも1週間は必要です)③ヴァトナヨークル氷河のクリスタルブルー氷河。

 

実現方法

現地の現場プロデューサーが撮影全体を監督し、天候などの影響で台本通りに進まない場合には解決策を提示しました。日本語対応のできるプロダクション・マネージャーが常にエンドクライアントと連絡を取り合い、制作の様々な段階において専門的なサポートと翻訳サービスを提供しました。

 

アイスランドで撮影を行う際の留意点

アイスランドは税率や生活水準が高いため、世界で最も物価の高い撮影地のひとつです。それに加え、特に屋外で撮影する場合には臨機応変に対応することが重要です。アイスランドの天気は非常に厄介で変わりやすいため、撮影の規模にもよりますが、悪天候・光量不足に備えて何日か余分な撮影日数が必要となることを常に念頭に置いておく必要があります。晴天で風のない日は冬期にはあまり頻繁に見られません。今回の撮影も1ヶ月の中で最良の天気となる予報でしたが、結局風でまともにドローン撮影ができなかったり、暴風雪により当初の予定とは違う場所に宿泊するなどの変更がありました。予算の都合もあり、天候が原因で撮影できなかったショットを撮り直すことはできませんでしたが、追加のストック映像を提供することでエンドクライアントをサポートすることができました。このようなトラブルにもかかわらず、番組の視聴率は4.8となり、当初の目標であった4.0を上回ることができました。

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